乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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〜スイス アイガー山麓グリンデルワルドで暮らす様に旅をする〜 チューリッヒ〜グリンデルワルド編


 

毎年9月第3週から出かけている恒例のスイス滞在型。 
今年もこの季節となった。  


発車のベルも鳴らなかった。車掌の吹く笛も聞こえなかった。汽車は音なしのかまえのままでチューリッヒの駅を後にした

〜新田次郎著「アルプスの谷 アルプスの村」より〜 


新田次郎氏が「アルプスの谷 アルプスの村」で表現された物見遊山的なツアーではなく、「スイスの暮らし」の中に一歩踏み込んだ企画をつくり、お客様に「スイスの本当の魅力」を体感して頂きたいと毎年この季節に出かけている。
  

 

新田次郎氏が「夢にまで見たスイス」を鉄道でその第一歩を印したルート チューリッヒ〜ルツェルン〜インターラーケン・オスト〜グリンデルワルドまでスイス鉄道で移動。
初日からいきなりハイライト区間だ。


ラックレイルスタイルなので、かなり勾配角度の強い上り下り。
鉄道路線沿いには氷河の置き土産の岩を取り除き、森を切り開きスイス人が先祖代々作り上げてきた美しい酪農草原やロックフラワーが、氷河が移動した際にもしっかり湖底に沈殿している故に美しいエメラルド色を放つ湖が点在し… 


新田次郎氏さん同様に、お客様も「夢にまで見たスイス」に初日から感動のご様子。  


今日から一週間、スイスパスをフルに使っての旅。
最近の旅行会社企画にはこうしたスイスパスを使った旅は見かけない。
スイスパスを使った「スイストラベルシステム」は非常に素晴らしいシステム。 
貸切バスではまず見る事が出来ないスイスの美しい風景を、毎日移動しながら楽しめる鉄道の旅。  


しかし、添乗となると乗り換え駅での限りある時間の中で、次の列車が何番線に入って来て、予め予約している車両かどのセクターに入ってくるか…
それらが事前に頭の中にあったうえで、お客様を纏め上げ一人とて駅で取り残さないようにするには、余程の失敗も含めた経験がない限りは出来ないだろう。  


実際に添乗して感じることは、スイスパスを使いシャレーに滞在して…且つ国際線乗り継ぎ、入国審査そしてスイス鉄道のタイム・テーブル(時刻表)がよく読み取れ、各乗り換え駅の構造、混雑状況など経験していた上で更に裏付けのデータを基に予約手配。
そして、こうした公共交通機関の旅であることなどを出発前説明会でしっかり案内しいざ添乗!・・・と、終始一貫1人でやるので出来ると思う。  
効率は悪いが、小規模な旅行会社でしかもよほどスイスに惚れ込まない限りは出来ないと思っている。  


グリンデルワルド村到着後は、皆さんが「暮らす様に旅をする」そんなスタイルが出来る様に、グリンデルワルド村地図片手に村内きっての美味しいベーカリーショップやチーズ屋、通りから見えない眺望一押しのレストラン。「アルプスの谷、アルプスの村」の表紙にも写っている教会や、アルピニストらが眠る氷河が見える美しい墓地などご案内して、シャレーチェックイン前までの一時を過ごす。 
シャレーチェックイン後は添乗員付きのツアーでありながら、個人型旅行へと切り替わる瞬間だ。 


 

今週末、10/8(日) スイスアイガー山麓グリンデルワルドで暮らす様に旅をする2023 
帰国報告会を開催します。お気楽にご来遊下さい。 


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