乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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〜美食のクルーズ船 オーシャニアで訪ねる初夏の地中海クルーズ〜 船内その② パブリック編

オーシャニアには実に様々な工夫が凝らされたスペースがある。

添乗中は忙しくて殆ど行く機会はないが、オーシャニアの中で私が最も好きな場所の一つがサウナスペース。 

サウナは基本的には静かで、ゆったり寛げる空間。   

様々なクルーズ船のサウナを此れ迄利用してきたが、カジュアルクルーズでは1時間あたり何$という有料制。 

しかし、オーシャニアはFree。時間を気にするコトはない。

しかも、訪れる人は少なくとても静かでゆったり過ごすコトが出来る。またロッカーに備え付けのバスローブの着心地の良さは格別。間違いなくかなり厳選した素材を使っているのだろう。 


デッキにはかなりゆったりしたベッドがあり日中は本を読んでいるのかうたた寝しているのか解らない方々が沢山いらっしゃる。通常の船はこうしたスペースは非常に賑やかといか騒がしい。

僕は個人的に「賑やか」より「静か」が好きのでこうした感性が似通った方々が私が添乗するツアーには ご参加されるので、すっかり嵌ってしまうのかもしれない。

旅は日常から離れて普段体験しない非日常を如何に楽しむか…此処を満たしてくれる「仕掛け」が沢山ある 


もう一つ僕が好きな場所は外でワイン色に染まる地中海を見ながら地中海らしいゼフィーロ(ドライな西風)を肌で感じながらワインや好みの食べモノをつまみながら過ごすコトが出来るレストラン外の空間。

以外と此方も人が少なくゆったりしている。細かい話だが、他船でもこうした空間を持つ船は少ないがあるにはある。しかし、ワイングラスは殆どがプラスチック。しかも日焼けした…

でも、オーシャニアは毎回ガラスのワイングラスをXにしてお洒落にセッティング。

クローズタイムになると毎回片付ける。簡単な様でなかなか出来るコトではない。 

この一手間、二手間が「拘りのGuest」がオーシャニアの虜にするのだろう。

私もその一人である事は間違いない。



★帰国報告会&2026年10月オーシャニアアリューラで航く「3か国周遊地中海クルーズ」説明会の開催概要はこちら2025年地中海クルーズ帰国報告会&2026年『3か国周遊地中海クルーズ』説明会開催 | 株式会社ツアー・ステーション

〜美食のクルーズ船 オーシャニアで訪ねる初夏の地中海クルーズ〜 船内その①レストラン編

世界にはラグジュアリー、デラックス、カジュアル…様々なカテゴリーの客船が約400隻あるが、プライス、クオリティ、サービス、ソフト、ハードなど最もバランスが整ったクルーズ船がオーシャニアだと、私は思います。


先ずは何と言っても「食」—これは最も秀でている。

ツアー代金やキャビン代金にはその中に締める「食材比率」は、勿論記載されていない。

私もデータで見た事は無いのですが、経験からしか感じる事は、今最も食材比率が高いクルーズ客船はオーシャニアだと私は考える。


オーシャニアにはメインダイニング以外に4つのスペシャルレストランがある。

名ばかりではなく、本当に食材、メニュー、調理は各々スペシャル。 

順にご紹介させて頂きます。


イタリア料理「トスカーナ」

ミシュラン☆の本格的なレストランでも流石にオリーブオイルをワゴンサービスするレストランはなかなかない。 

トスカーナはオリーブオイル一つにも拘りを持って食材に合ったスタイルで提供して下さる。トスカーナ地方の伝統的料理オーソブッコはなかなかのモノ。

 

米国産牛肉でトップ2%だけに与えれるアンガスビーフ。その上質な牛肉を更に28日間熟成したモノを提供。何故28日なのか解らないが確かに柔らかくとても28日間も熟成したとは思えないほどジューシー。

  

アジアン料理「レッドジンジャー」

クルーズ業界初となるアジアン料理。オーシャニアは北米市場が最も多くこのアジアン料理「レッドジンジャー」が一番人気。 

山形県の老舗酒蔵から本格的日本酒「高清水」も入っており、日本人にとってもホッと一息つくことが出来る。私はいつも、刺身、野菜天麩羅、春巻、エビチリなどメニュー「居酒屋風」にしてオーダー。

添乗員としてもしばしお客様とご一緒に寛ぎ楽しませて頂いている。 

地中海にしてこのメニュー、しかもかなりレベルの高い食材は本当に有難い。 


フランス料理「ジャック」 

 

元フランス大統領シャルル・ドゴール氏お抱えシェフ「ジャック・ペパン」監修レストラン。

流石、世界の要人をフランスにお招きしての料理を提供してきただけの一流フランス料理。

チーズも沢山種類がありワゴンサービス。

エスカルゴはじめ、食すれば直ぐに解るが「食材」レベルが全く他船とは違う。

同じメニューを他船で頼んでも全くレベルが違う。此れは体験してみないと解らない。


メインダイニング(グランドダイニング)

 

名前の如く、一般的なクルーズ船のディナーは“メインレストラン”でお召し上がり頂く。

しかし、「美食のクルーズ船」との異名を持つオーシャニアだけあり、上記の様なスペシャルレストランが4つもあり、しかも、アルフレスコスタイル(地中海のドライな風やサンセット楽しみながらデッキ)で楽しめるレストランもあり、なかなかグランドダイニングまで辿りつけない…こんな贅沢は他船にはまずない。


旅も後半になり「そう言えばまだグランドダイニングには行ってませんよね…?」と最終日に…そんな何とも贅沢なオーシャニア。   


通常のクルーズ船はメインダイニングはほぼ満席ですが、オーシャニアは上記4つも無料のスペシャルレストランがあるのでグランドダイニングはいつもゆったりしている。

半分お客様がいらっしゃるか否か。従ってクリューのサービスも実にきめ細かい。


30年前のクルーズ駆け出しの頃はカジュアルクルーズ船に良く乗船しており、通常はテーブルも時間もクルーズカードに記載されており、時間になったら座席へ…そんなスタイルが身に染みついていた。

オーシャニアに今から約20年前に乗船した際に「私のテーブルは何処ですか?」とスタッフにクルーズカードを見せて訪ねたところ「All For You!」(空いている座席は全て貴方のもの!)と言われた感動は今となっては懐かしい。


なかなかこうして活字でオーシャニアの食の魅力を表現するにも自身ボキャブラリーも少なく限界はあるが此れは約1,500日様々なクルーズ船に乗船してきた経験から本当にそう感じます。是非、一度皆さんもご乗船してみて下さい。

但し一度「美食のクルーズ船・オーシャニア」に乗船しますと後に乗船する船が無くなる…此れが始末が悪いです!(笑)


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〜美食のクルーズ船 オーシャニアで訪ねる初夏の地中海クルーズ〜 バルセロナ 下船日編

下船後は最後の「寄港地の文化に触れる旅」はバルセロナ。

世界遺産の名前をユネスコは「サグラダ・ファミリアとガウディの作品群」とした。

グエル公園、カサ・ミラ、カサ・パトリオなどバルセロナにはガウディの作品が確かに沢山ある。


ガウディの作品はどれも鑑賞するだけだが、唯一グエル公園の長いベンチは体験するコトが出来る。

このベンチ座ると解るのだが、ガウディ独特の曲線の芸術美だけではない、むしろ人間工学からつくりあげれていて、腰、首、足など体の曲線がフィットして何とも座り心地が良い

 


。 

解体された家屋からのタイル、鉄などの廃材を使っているなど誰も思っていない。

この時代からリユース、エコロジーの考えを実践していたとは正に時代を超越した天才建築家だ。 

  

カサ・ミラ カサ・パトリオ ガウディの作品群は全て地中海から強い影響を受けた奇抜なデザイン。 

屋上には通気口があり何と自然の自動乾燥機だ。見た目の美しさ以上に機能性がむしろ追求されている。


昼はバルセロナ市民の台所とも言うべき、市場でカラマリ、牡蠣など各自でお好みに合わせて。 

最終日なんでスリやパスポート管理もあり、市場か一般的なレストランが迷ったがこうした暮らしが垣間見える市場も良かった。

 


12日間の締めくくりはハーバー沿いのレストランで「美食のクルーズ船オーシャニアで航く地中海クルーズ」楽しかった旅の想い出話や早々に次のクルーズ話。


 

美味しい地中海料理をたっぷり食べ、ワインやビールもしっかり飲んだ後は微酔い気分でハーバーを夜風に吹かれながら…


一人でも海に落ちては!と旅立つ前は知らなかった方々とも皆さんで「♪お手て繋いで〜、夜道を行けば〜」なんて皆んなで歌いながら、皆んなで手を繋ぎながら… 

何とも筆舌しがたい幸せな雰囲気の中、今回のクルーズを締めくくるコトが出来ました。

漸く「旅づくりの職人」が求めていた本物の幸せな時間に辿りつくコトが出来た。

最高の締めくくりでした!