乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

クルーズのことならお任せ!手配から添乗まで終始一貫したプロデュースで27年・乗船日数1000日のクルーズアドバイザーが教える失敗しないクルーズのコツが満載

~山椒は小粒でもぴりりと辛い~ ハプニング編その①


朝目覚めて外を見ると??? 
ブラチスラバ港を8/9(水)23:00に出港し、8/10(木)7:00ウィーン入港するはず… 
朝目覚めて、いつものように6:30からのラジオ体操の準備のためにサンデッキへ出てみると、ブラチスラバ城が見える…??? 


寝ぼけ眼で一体何が昨夜あったのか… 
キャプテンルームに行くと丁度クルーズディレクターも同時に。 
キャプテン曰く、
「巨大な流木が船体とワイヤーの間に挟まっており、ウィンチが巻き上げる事が出来ない」
との事。 


しかし、今日は午前中にオスマン帝国とハプスブルグが戦ったウィーンの森、ドナウ河一望するカーレンベルグの丘、ウィーン旧市街、そして午後からはシェーンブルン宮殿、夜はAlt Wienでクラシックコンサートと、かなりタイトなスケジュールが組まれている。
 

キャプテン、クルーズディレクター、そして添乗員で鼎談し、昼迄には何とか本船を航行出来るようにし、ウィーン港に配車予定していたチャーターバスを、急遽オーストリア・ウィーンからスロバキアのブラチスラバへ配車場所を緊急変更。


オーストリア・ウィーンからスロバキア・ブラチスラバは国境を越えて来るとは言え僅か64Km  しかも渋滞が始まる前の早朝なので1時間遅れでバス配車が出来そうだ。 


如何せん早朝なので、ウィーンランドオペレーターにも繋がらず直接バスドライバーの携帯にクルーズディレクターからブラチスラバの港の具体的な配車場所が伝えられて何とかことなきを得た。 


TOUR STATIONは添乗員である私自らが現地予約、企画、添乗と終始一環しているので、こうした不足の事態にも素早く対応が可能だ。 


これがいざ、プロとはいえ派遣の添乗員では、自ら現地予約手配をしていないので直ぐには応用が利かない。 


また弊社は、欧州大手ランドオペレーターではこうした緊急時に素早い対応が出来ないので、オーストリア・ハンガリー等EU各々の国に一社プロフェショナルのランドオペレーター仲間J allianceと弊社の小規模企業通しでタッグを組む仲間、正にAllianceなのでイレギュラーには強い。 


山椒は小粒でもぴりりと辛い。

~美しき青きドナウ河畔に中欧4ヵ国の世界遺産を訪ねる~ ブラチスラバ編


ブラチスラバーマリアテレジアが若くして戴冠式を上げたかつてのハンガリーの都。 
ブラチスラバ城は高台にあるので、かわいらしいミニトレインで旧市街とブラチスラバ城へ楽々観光。 


クルーズは、オーシャンにしてもリバーにしても「ヒューマンサイズ」、即ちバスを使わず人が歩いて観光出来る寄港地が、最終的には喜ばれまた印象に残る。  
ブラチスラバはそんな素敵な街の一つ。


とりわけセント・マルチン大聖堂は、若干24歳にしてハプスブルグ家の女帝になるべく戴冠式を行った場所。 

 

「ヨーロッパの歴史と文化に触れる旅」
これがTOUR STATIONのテーマ。 
こうした場所に皆様をエスコートし、暫し静かに椅子に座り、若干24歳にして女帝となり中欧を守り抜いた女帝「マリアテレジア」に気持ちを馳せて頂き、ヨーロッパの歴史や文化に触れ、理解を深めて頂く旅づくりに情熱を掛けて企画・案内をさせて頂いている。

~美しき青きドナウ河畔に中欧4ヵ国の世界遺産を訪ねる~ブダペスト編


今回の旅は当初からツイていた!
ブダペストの歴史を長らく見つめ続けてきた「鎖橋」
約3年の大規模改修で自動車、自転車、歩行者が渡る事が出来なかった。
今年の秋に終了予定だったが、なんと私どもが渡欧する2日前に約3ヶ月も前倒しして開通式が開催された。 


ペスト地区からブダ地区へトラム電車を乗り換えながら、かなり遠回りして王宮へ行く予定だったが、急遽歩いて「鎖橋」を渡った。 
鎖橋を実際に渡るとブダペストがとてもよく解る。 
間近に橋を見ると、自転車のチェーンと同じ構造であることがよく解り、「鎖橋」の由縁も理解出来た様子。 

 


渡りきったら、フニクラーレで王宮まで一気に上がる。 
トラム電車やケーブルカーは貸切大型バスとは違い、「世界ふれあいまち歩き」のようなスタイルでお客様には評判が高い。 


ブダペストは王宮のあるブタ地区と、国会議事堂のあるペスト地区からなる「リバー・ツイン・シティ」。 
王宮側には中世、ペストで欧州一円沢山の人々が亡くなったが、ペスト終焉は人々は「キリストへの祈り」で治めた。 
傲慢な生き方をしたら再びペスト再来する、決して「祈り」を忘れてはならないと、中欧には大聖堂や修道院の前に三位一体のペスト終焉の記念モニュメントがある。 

 

ローマ倶楽部「成長の限界」、ピケティが解いた「資本論」 
もはや経済資本主義ばかりの現代、「祈り、生き方を悔い改める」ことがない今の時代、新たなウィルスの襲来が必ずやある。 
先人が残した「祈る」という文化を我々は決して忘れてはならない。