乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

クルーズのことならお任せ!手配から添乗まで終始一貫したプロデュースで27年・乗船日数1000日のクルーズアドバイザーが教える失敗しないクルーズのコツが満載

〜スイス アイガー山麓グリンデルワルドで暮らす様に旅をする〜 チューリッヒ〜グリンデルワルド編


 

毎年9月第3週から出かけている恒例のスイス滞在型。 
今年もこの季節となった。  


発車のベルも鳴らなかった。車掌の吹く笛も聞こえなかった。汽車は音なしのかまえのままでチューリッヒの駅を後にした

〜新田次郎著「アルプスの谷 アルプスの村」より〜 


新田次郎氏が「アルプスの谷 アルプスの村」で表現された物見遊山的なツアーではなく、「スイスの暮らし」の中に一歩踏み込んだ企画をつくり、お客様に「スイスの本当の魅力」を体感して頂きたいと毎年この季節に出かけている。
  

 

新田次郎氏が「夢にまで見たスイス」を鉄道でその第一歩を印したルート チューリッヒ〜ルツェルン〜インターラーケン・オスト〜グリンデルワルドまでスイス鉄道で移動。
初日からいきなりハイライト区間だ。


ラックレイルスタイルなので、かなり勾配角度の強い上り下り。
鉄道路線沿いには氷河の置き土産の岩を取り除き、森を切り開きスイス人が先祖代々作り上げてきた美しい酪農草原やロックフラワーが、氷河が移動した際にもしっかり湖底に沈殿している故に美しいエメラルド色を放つ湖が点在し… 


新田次郎氏さん同様に、お客様も「夢にまで見たスイス」に初日から感動のご様子。  


今日から一週間、スイスパスをフルに使っての旅。
最近の旅行会社企画にはこうしたスイスパスを使った旅は見かけない。
スイスパスを使った「スイストラベルシステム」は非常に素晴らしいシステム。 
貸切バスではまず見る事が出来ないスイスの美しい風景を、毎日移動しながら楽しめる鉄道の旅。  


しかし、添乗となると乗り換え駅での限りある時間の中で、次の列車が何番線に入って来て、予め予約している車両かどのセクターに入ってくるか…
それらが事前に頭の中にあったうえで、お客様を纏め上げ一人とて駅で取り残さないようにするには、余程の失敗も含めた経験がない限りは出来ないだろう。  


実際に添乗して感じることは、スイスパスを使いシャレーに滞在して…且つ国際線乗り継ぎ、入国審査そしてスイス鉄道のタイム・テーブル(時刻表)がよく読み取れ、各乗り換え駅の構造、混雑状況など経験していた上で更に裏付けのデータを基に予約手配。
そして、こうした公共交通機関の旅であることなどを出発前説明会でしっかり案内しいざ添乗!・・・と、終始一貫1人でやるので出来ると思う。  
効率は悪いが、小規模な旅行会社でしかもよほどスイスに惚れ込まない限りは出来ないと思っている。  


グリンデルワルド村到着後は、皆さんが「暮らす様に旅をする」そんなスタイルが出来る様に、グリンデルワルド村地図片手に村内きっての美味しいベーカリーショップやチーズ屋、通りから見えない眺望一押しのレストラン。「アルプスの谷、アルプスの村」の表紙にも写っている教会や、アルピニストらが眠る氷河が見える美しい墓地などご案内して、シャレーチェックイン前までの一時を過ごす。 
シャレーチェックイン後は添乗員付きのツアーでありながら、個人型旅行へと切り替わる瞬間だ。 


 

今週末、10/8(日) スイスアイガー山麓グリンデルワルドで暮らす様に旅をする2023 
帰国報告会を開催します。お気楽にご来遊下さい。 


〜「旅づくりの職人」の原点は32年前、スイスからでした〜


1991年1月25日 此れが私の「旅づくりの職人」を目指す原点。 
列車はスイス国営鉄道。 


今でもはっきり映像が蘇るが、日本出発前日に「湾岸戦争」勃発。 
春から中内功氏が創業したダイエー旅行事業部に就職内定していた事もあり、両親は身の安全を鑑み渡欧を諦めるよう、自宅を出る朝、最後の最後の玄関口まで私を説得していた事も昨日の様に思い出される。 


この年齢になると、当時の「親の気持ち」は痛いほど解る。 


ツーリズム産業に身を置き32年。
親反対押し切ってまで湾岸戦争最中にヨーロッパを歴訪しておいて良かった。
私の人生を決定づける全ての原点だ。 


 

写真はスイス グリンデルワルド玄関口 インターラーケン・オスト駅。 
創業以来毎年出かけているスイス鉄道の旅。
今も昔も此処が「旅づくりの職人」の原点だ。   


写真は32年経過したインターラーケン・オスト駅と小生。 

「旅づくりへの飽くなき執念」は全く変わっていなかった自分と出会えた。



今日から一週間「スイス鉄道で巡る アイガー山麓グリンデルワルドで暮らす様に旅をする」 
暫くお付き合い下さい。

〜中部国際空港フライ&クルーズハブ拠点構想の必要性を解く〜その③


昨日中部国際空港セントレアホールで開催された、NPO「知多から世界へ」講演会inセントレア。


地元選出の伊藤忠彦衆議院議員、金子国土交通省中部運輸局長、西尾国土交通省中部地方整備局副所長をご来賓にお招きし、公益社団法人日本港湾協会大脇理事長が講師となり、「港の課題と中部国際空港への期待」と題しての講演会。 

此れ迄、「中部国際空港フライ&クルーズハブ拠点構想」に関しては孤軍奮闘で来ましたが、此処に来て御来賓の方々の挨拶、講演会にて要職担う方々異口同音に「フライ&クルーズ」という言葉が発せられ、隔世の感を禁じ得ませんでした。 


クルーズは地方創生の最後の切り札。漸く時代が追いついてきた。 
中部国際空港に世界の約4000万人のクルーズ愛好家を「空」からお招きし、ふるさと愛知県はもとより中部圏、ひいては観光立国目指す我が国の大きなエンジンになって日本経済をクルーズで牽引してもらいたい。  



要職担う方々より、カーボンニュートラル 水素エネルギーの話題もかなりでた。 
私どもTOUR STATIONのメインシップVIKING社は、クルーズ業界に先駆けて既に水素エネルギーによる北極、南極を航行するエクスプローラー船を造船している。 

 
愛知県は世界に冠たるモノづくりメーカーの集積地。 
国際空港に国際クルーズターミナルが一体化の世界初の空間を作り上げ、世界初の水素エネルギークルーズステーションを作り上げる。 
壮大な実に夢のあるプロジェクト。  


 

全力で仲間とやり遂げたい!