~美しき青きドナウ河畔に中欧4ヵ国の世界遺産を訪ねる~ エステルゴム編
ハンガリー・ブダペストは知っていても「エステルゴム」を知らない方は多い。
ハプスプルグとオスマンによる民族攻防において、現代の中欧と東欧の結び目「ハンガリー」は極めて重要。とりわけ「ハンガリーの都」となる「エステルゴム」は歴史上極めて重要な場所だ。
大河は歴史を造り上げてきたので、要の大聖堂、教会、史跡は全て河畔沿いにある。
こうした「名」を取るより「実」を取る場所を効率良く訪ねるにはリバークルーズが最適だ。
ウラル山脈を越えアジア民族の端くれ「マチューシャ族」が西欧の仲間入りするには、西欧文明の一翼を担うキリスト教に改宗し此処に都を築き、ハンガリーはその歴史に幕を開けた。
歴史の「物語(Story)」を訪ね、「歴史に想いを馳せる」これが「旅」の本質でないかと思う。
オスマン・トルコの侵攻により一時はこのエステルゴムも崩落。
大聖堂のバコーツ礼拝堂はマチューシャ族にとっての謂わば「心の拠り所」。
オスマンとの戦闘時には1600ほどに分解し、地中に埋め破壊から守り抜きハプスプルグ帝国が奪還し再建。
並々ならぬハンガリーの宝だ。「エステルゴム」外してハプスプルグ家やドナウ河の歴史を語る事は出来ない。
ドナウ河は歴史の生き承認だ。河畔を訪ねる事は歴史の来歴を訪ねる事。
ドナウ河リバークルーズの真骨頂は此処にある。