~美しき青きドナウ河畔に中欧4ヵ国の世界遺産を訪ねる~ パッサウ編
パッサウ、センテンドレ、デュルンシュタイン…
恐らくあまり聞いた事がない河畔の街では?
全ての行程が終わり「何処の街、村が一番気に入りましたか?」と、旅も終盤になった頃お客様にお伺いすると皆さん異口同音に、
「迷路に迷い込んだ様なブラブラして見知らぬ教会で…あの街何だったけ?」
そんな感じだ。
ウィーン、ブダペストなど観光地として有名な寄港地も勿論良いが、「名を取るより実を取る」意味では、小さな名もなき港が気に入る様子。
ドイツ・パッサウはザルツブルク地方から「塩」を運ぶ「イン川」
ボヘミア地方・チェコから「鉱石やボヘミアガラス」を運ぶ「イルツ川」
そしてマイン川・ライン川を通じ北海へと繋がる「ドナウ河」
三川が合流する古から交易の要衝。
モノ、人、文化、情報が集まる場所は洋の東西問わず巨万の富を産み出す。
今回の旅のテーマ「マリアテレジアの足跡を訪ねて」
若干18歳にしてハプスブルグを担い、オスマン帝国に蜂起した彼女の物心両面に亘る後ろ楯が、ここ「パッサウの大司教」。
こんな小さな街だが、異教徒の侵攻を止めた源。
これまで様々な大聖堂、修道院、教会を見てきたが、さすが西方教会の後ろ楯してきた大聖堂だけに、品格が全く違う。圧巻!
因みに世界最大のパイプオルガンが此処にはあるが、僅か7歳にして弾いたモーツァルトはあのマリアテレジアをも圧巻させたというから凄い。
ヨーロッパは名もなき街にこそ、本当の魅力がある。
こうした場所は通常の陸路ツアーには組み込まれない。
理由は一つ、集客力が弱いから。
リバークルーズは、欧州の本質を解き明かすのに最も優れた効率的な最適の旅のスタイルだ。