乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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欧州リバークルーズのススメ ライン河 前編

「もう経験済みだから、一度行けば…」 そんな日本人が何と多い事か…


私が訪ねているのは、スイスアルプスに端を発して、フランス、ルクセンブルク、ドイツ、オランダ等、6ヵ国を一筆書きで1,320Km巡るライン河リバークルーズの事だが、どうも話が噛み合わないそんな日本人が何と多い事か…(チコちゃんに叱られそうな話だ)

ヨーロッパデビューを果たす日本人の多くは、先ずはドイツロマンチック街道、スイス、パリと一回に行く殺人的行程にまだまだ人気があり、途中ドイツのリューデスハイム~ローレライの岩があるザンクト・ゴアルスハウゼンの区間約1.5時間のライン河クルーズは必ず入っているので、日本人には「ライン河クルーズ経験者」と言う訳だ。日本ではそういった理由からライン河=ドイツというイメージが膠着している所以はこれで納得できる。

しかし実際はスイス、ルクセンブルク、フランス、オーストリア、オランダそしてドイツの6ヵ国を流れているので、ライン河リバークルーズの最大の楽しみは様々な国々の「食」を堪能できる事だ。 私は春に出かけた事があるが、その時はオランダの大地で取れたての春のアスパラガス、レタス、インゲンなどの新鮮な野菜の香りは忘れられない。またエダム、ゴーダに代表されるチーズや早春のドイツの新じゃがはたまらない。甘辛い辛子をつけて頂く白いソーセージ、たっぷりのザワークラフトと一緒に食べる大きくて長いソーセージ、じっくり煮込んだ肉料理は何れも格別だ。そんな様々な国々の料理とビール、ワインが楽しめる「食」に変化の富んだ旅が楽しめる。

勿論、繰り返しとなるがヨーロッパには約350隻航行しており、ライン・ドナウ水系には最も多い約250隻も航行しているので、必ずしも全て「食」に拘っている訳ではない。外観は美しく、洗練されていても、お客様から頂くキャビン代金のうちいくらを食材費に廻しているかで、全ては変わる。此処等辺りの情報は流石にクルーズ雑誌、クルーズ番組はもとより、クルーズ専門誌Berlitzにも掲載はない。多くの日本人はあまり気づいていないが、日本人は世界的にかなり「食通」だと思う。日本での外食、旅館、ホテル諸外国に比較してかなりレベルは高い方だと感じている。 しかしながらクルーズとなると、ましてリバークルーズともなるとあまり「食」に拘ってリバークルーズ船を選ぶ事がない。折角国際河川クルーズに出かけるのだから、各国々の旬の食材に拘った客船に乗船して頂きたいものです。「プロ」の目利きは重要です。高ければ良いというものでもありません。

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