欧州リバークルーズのススメ ライン河 後編
どのリバークルーズにも○○河上りと○○河下り 双方向クルーズが設定されている。同じどのリバークルーズにも○○河上りと○○河下りの双方向クルーズが設定されている。同じ河川、寄港地ではあるが「上りクルーズ」と「下りクルーズ」かなり印象が違う。これは各自の好みではあるが、リバークルーズのプロの目利きとして、「かくかく然々の理由で、このリバークルーズは上りが良い、下りが良い」と、経験による理由でアドバイスしている。
ライン河リバークルーズは断然「ライン上り」をお勧めしている。即ちオランダ アムステルダムから始まりスイス バーゼルで終了するライン上りだ。
最大の理由は個人的にスイス鉄道が大好きで、スイス バーゼルで一度旅が終わりと思いきや、更にスイス鉄道の旅がバーゼルから初めるとかなり又盛り上がる。グリコの「おまけ」の様なものだ。ライン河の源であるアイガーが鎮座するグリンデルワルド、レマン湖畔などにも自由自在に行く事ができ、リバークルーズの旅が有終の美で締めくくる事ができるからだ。
又出港の地アムステルダムにはフェルメールの作品が多数収蔵されている「マウリッツハウス美術館」や、故郷なのでゴッホ美術館もアムステルダムにあり、出港前にたっぷりと名画鑑賞が楽しめる。
コローン、リューデスハイム、シュパイヤー、ストラスブールなどの寄港地はどこも客船から「ひょいっ」と下船しぶらぶら自らのペースで楽しむ事ができるヒューマンサイズの洗練された街だ。個人的には短編小説「最後の授業」の舞台ストラスブールがお気に入り。
世界中どこも共通しているが、悲しみ抜いた時間が長く、自ら市民の力で勝ち取った「自由と平和」がその街を美しくさせ、市民も噛み締める様に人生を謳歌しているので、街角のカフェ、教会前広場などの人々が更に美しさに彩りを加えている様に感じる。
今回はライン河編をご紹介しましたが、ライン河コブレンツから別れるライン河の支流「モーゼル河」を後日ご紹介する事にしよう。とてもライン河と一緒に紹介するにはもったいない私の「リバークルーズとっておきの真珠箱」だ。