乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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クルーズ手配と旅行業約款<手配旅行契約の部>第3条

最近、他のクルーズ専門と謳うネット系大手旅行会社に既に予約をしている方々からの「予約後の相談」が増えている。


興味本位で「何故、お客様の予約している旅行会社へ聞かずに予約もない弊社へ問い合わせしてこられるのですか?」とお伺いしてみると、「聞いた質問に答えてくれない」「如何にもマニュアルとして答えるだけで、乗船後が不安」「盥回しにされ、誰も質問に対する答えを持っていない」そんな返事が多い。


更に興味本位で「どんな事を聞きたかったのですか?」と訪ねてみますと順に
①地中海などの行った先の気温と服装に関する事 
②船内のWIFI環境 
大体この二つが多い。  
中には「出かける季節に蚊は現地にいるのか?また防虫スプレーは持っていけるのか?」なんて質問も…。 


大手ネット系クルーズ専門会社が標準旅行業約款の手配旅行契約の部第3条(手配責務の終了)を知っていて其を行使して「お客様の質問には積極的に答えない」ならば旅行業界の一員としては理解できるが、恐らく実際に様々な海域の様々な季節にお客様をエスコートした事が経験上ないので、答えたくても答えられないからであろう。実際に大手ネット系クルーズ専門会社スタッフは端末を叩いて予約や変更などの業務をするので「机上が職場」で、私どものように「洋上、船上が職場」ではないので無理もない。 


で、クルーズのキャビンだけをお客様からの依頼で手配する業務は<手配旅行の部>でその第3条に「当社(手配した旅行会社の意)が善良な管理者の注意を持って旅行サービスの手配をしたときは、手配旅行契約に基づく当社の債務履行は終了します。」とある。


即ちお客様からの依頼どうりの手配が完了したら、そこから先の債務履行はありませんと法律になっている。大手ネット系クルーズ専門会社のスタッフが此れを知ってか、知らずかは別として「クルーズは予約入れてから」が重要だ。


毎年Belrits社からCruise&Cruise Shipsを出版しているクルーズ業界に最も長く、また最も深く向きあっているダグラス・ワード氏のクルーズ愛好家の強者の方々対象のクルーズトークに参加したことがある。

ダグラス氏の最後の締めの言葉が全てではないかと思った。
最後に皆さんにアドバイスですと前置きし「インターネットはトラブルになった時、何も語ってはくれません、是非経験豊富なクルーズ専門会社で予約して下さい」と…。

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