乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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クルーズ手配歴24年、クルーズ添乗歴900日のプロが分析!コロナウィルスBefore Afterその③

シリーズ/コロナウィルスBefore After その③
~地中海、アラスカ、バルト海など日本人含む世界中からのフライ&クルーズ市場~ 


クルーズ市場第3位の英国はブリグジット(EU離脱問題)、  世界第1位の北米は大統領選挙で、今年は当初からクルーズ乗船者数がかなり鈍化すると予測されていた。加えて米国でグランド・プリンセスでも感染者を出してしまい、これから地中海、アラスカ、バルト海でシーズンを迎え、既に各社凌ぎを削って早期申込み料金の設定やリヴァイスなどをし何とか満席近くまで持っていったが、今後の市場心理がどう動くか気にかかる。 


いずれにしても、これまでホ―ランド・アメリカ・ラインオーシャニアなどは単独会社で経営してきたが、カーニバルクルーズラインやNCLなどの巨大クルーズグループの傘下に入り、これまでのブランドやクオリティは変わらず維持しながらの経営に変わったので、スケールメリットが昨年あたりから相当に出てきていると実感する。
結論先に言うと今年は「買い」だ。

オーシャニアクルーズ

ホーランド・アメリカ・ライン

 長年こういった会社と向き合い昨年あたりから感じるのは、キャビン代金が以前の2/3~ややもすると半額ぐらいまで下がっているコースがしばしば登場している有難い現象が如実に出ている。しかしこれは巷の旅行会社のパンフレットやネットでは解らない。何故ならばクルーズ会社代金そのまま売り出していては折角安く仕入れしたのに儲け損ねてしまうからだ。こういった事は長年実際にキャビンを買い付けていない限りその変化は分からないので、どれが「買い」かも先ず分からないだろう。
 私共は小規模会社ながらキャビン買い付けから添乗まで終始一貫し長年対応しているので、コストパフォーマンス、船内クオリティとのバランスは明確に分かるが、どれだけ一般クルーズ誌や口コミで情報集めても、残念ながらそれらのツールには情報として上がってこない。  


 現在、カジュアルクルーズ船からラグジュアリークルーズ船までの約400隻が、世界のクルーズ海域を航行しているが、世界のクルーズ市場は2極分化をしてきた。
今年2020年に新しくデビューする新造船は19隻。その中で100,000tを区切りでさらに分けて見ると、100,000t以上の大型船は19隻中で9隻100,000t以下の中小型船は19隻中10隻と数字から読み取れる。中でもエクスプローラー船の躍進が近年目立つ。


 コロナウィルスで最も影響が大きいのは間違いなく大型カジュアルクルーズだ。逆に小型エクスプローラー船は殆どキャンセルなどの影響は少ない。大型船でカリブ、地中海、アラスカなどポピュラーなクルーズ海域の卒業組が、今はエクスプローラーとリバークルーズへとシフトしている。今回のコロナ騒動でエクスプローラとリバークルーズは我が社でも殆ど影響はないどころか、逆に「コロナウィルスどこ吹く風よ」と受注は増えている。

 総論として上記の様々な要因が重なり、今年は此からキャビン代金は相当に値下がりし、出かけやすい環境になると思います。しかし、世界中のクルーズ愛好家は世界最大のクルーズ情報「Cruise Clitic」に登録しているので情報がかなり早く正直日本市場は全く世界市場の変化のスピードに追い付いていない。 


私が特に一押しのコースが何本かはある。
ご関心があれば下記リンクまで

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