乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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欧州リバークルーズのススメ モーゼル河 後編

モーゼル河周辺の筆舌し難い小さな美しい村々を巡るとなると、インターネットなどで検索すると「KDラインクルーズ」がヒットしてくる。コブレンツ、コッヘム、トリアーなど日帰り数時間コースが航行している。これはこれで気軽に楽しむ事ができ、陸路と融合した旅の企画の時には相性抜群だ。 しかし、ライン河合流地点のコブレンツからトリアーまで往復約400Kmを、コッヘム、トリアー、そして素敵な小国ルクセンブルクの朝な夕なのモーゼル河岸辺に暮らす人々の文化的でゆったりした人々の暮らしの中に「そっと」入り込んで楽しむ事が、私がお薦めしたいリバークルーズスタイルだ。 リバークルーズは「小さな村の人々の暮らしを楽しむ事ができる旅」などと紹介されるているが、そんなイメージと一番合致する河がモーゼル河ではないかと。

ドナウ、セーヌ、ヴォルガなど勿論それぞれ素敵な魅力がぎっしり詰まっているが、何処の有名観光地にもあるメインストリートから一本入った「裏路地」に何とも言えない、予想もしていなかった素敵な雰囲気に遭遇する事がしばしば経験するが、大河ライン河から「裏路地」に入り込んだ…そんな感覚。 どの街も全くコマーシャライズされていなく、有名観光地にありがちな押しの強さや商売っ気はなく、私たちとの出会いそのものを、暮らしの中で楽しんでいるかの様だ。鳥の囀ずりで目覚めたり、開けっ放しの窓から新緑の香りで目覚める事は外洋クルーズの場合まずない。

又早朝には既に接岸されている事が多いので、朝食前に「ひょいっ」と下船し、村きってのベーカリーショップで焼きたてのクロワッサンとコーヒーをやりながら、会話もなくただ静かにカプチーノを楽しむ老夫婦、岸辺をゆったりペットと共に散歩する様子、等々暮らしを眺めていると何か不思議だが幸せな気分になる…これがモーゼル河の不思議な魅力だ。

お薦めは新緑の頃や紅葉の頃、是非一度試してもらいたい一押しのコースだ。

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