このままではケジメがつかない…
苦節二十余年にして、昨年第24期は過去最高のクルーズ受注だった。
クリスタルクルーズ、飛鳥Ⅱ Owner's sweetでのWorld Cruiseに始まり、Sea Dream1でのモナコグランプリを絡めたクルーズ、日本発着Holland America ネプチューンスウィートによる日本一周、ベートーヴェン生誕250周年ドナウ河クラシッククルーズ…
長い年月かけてつくりあげたご予約が全て吹っ飛んだ。その額約3億円。
小規模事業者にとっては再起不能とも言える受注額が一瞬で消えた。
1996年の創立以来、今日まで小規模事業者ながらクルーズ一筋でやってきた。地中海、バルト海、アラスカなどOcean クルーズ約650日、ドナウ河、ヴォルガ河、ローヌ河などRiverクルーズ約350日 延べ約1,000日のクルーズ添乗歴で培った経験は失敗含めて誰にも負けないと自負がある。
パリ日本大使館前からノルマンディまでのセーヌ河クルーズで、リバークルーズトップ会社UNIWORLDにも関わらず、出航して直ぐに油圧不具合でキャプテンズルームが橋にぶつかり吹っ飛んだコト、Holland America銘船にも関わらず、秋のニューイングランドクルーズで日本を出発する前日、急遽ボストン→ニューヨーク 10日→15日、Sweet→インサイド 等々、数々の絶対絶命の危機の添乗も、誠心誠意逃げる事なく自ら持ちうる体力と能力の限りを現場で発揮したお陰で、当時のお客様も未だにTOUR STATIONをお引き立て頂いている。
手配歴25年、クルーズ添乗歴1,000日 実に様々な事を経験してきた。
創立25年目にして奈落の底に落ち未だにもがいている。このままではケジメがつかない…。
必ずもう一度、世界の海、世界の河へ戻ってみせる。クルーズほど人生に感動を与えてくれる旅はないと確信している。
握った舵は決して離さない。