乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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クルーズ再開の見通しについて その⑩

結論から先に申し上げると世界クルーズ業界でコロナ前から新たな潮流となっているLuxury Yacht Style から再開が現実的だ。


乗客、乗員合わせて約3,800名 112,000tの大型船ダイヤモンドプリンセスと乗客、乗員合わせて約200名 5,000tの高級小型ヨットスタイルでは全くクルーズ、港側の受け入れ体制が違う。 

仮に罹患者を出してしまった場合 カジュアル大型船はホテルマネージャーがヒューマンサイズでアンダーコントロールは出来ず、未だ事故調査委員会も開催されていないので、ダイヤモンド・プリンセスの事故全容が国、地方、クルーズ船社が情報を共有できていない状態でのガイドラインでは当然再び「騒動」になるであろう。(国が事故調査委員会を設置ししっかり検証し情報共有すれば話は別)

 

一方で昨今世界的に潮流のLuxury Yacht Style Cruiseは基本的に極地へ向かうのだから、当然ながら医療施設など極地にはないので当初から「有事」を想定しかなりレベルの高い医療施設が船内にあり、またカジュアルクルーズとは違いしっかり必要な部分に「経費」をかけてお客様の安全・安心・快適の為に必要な措置を講じているのでPCR検査キットは今だからではなく、当初から常設なので、ポストコロナ時代は更に高性能な検査キットを搭載し対応している。 


そもそも、日本の港湾の使用許可権限は国ではなく、地方にあるのでクルーズ会社と地方自治体が「信義誠実の原則」がきちんと保たれている関係のクルーズ会社ならば、自治体通じて県民、市民の理解は得られ易い。  

往々にして高級小型ヨットスタイルのクルーズ会社は大企業経営でなく、クルーズを心の底から愛して止まないオーナー会社が多く、自治体とは「信義誠実の原則」の関係がつくりやすい。

極地には護岸整備された港などあるわけがなく、Luxury Yacht Style Cruiseの場合ゾディアック(エンジンの付いたゴムボート)は標準装備なので「港なき港」へと上陸する。時にヘリ、潜水艦なども搭載しているのでそれらを使っての上陸も。小さいから成せる技だ。

 

日本は島国で美しい嶼島、入江は沢山あり海からのアプローチは簡単だが陸からのアプローチが難しい そんな隠れポイントはまだまだ沢山ある。

 

小規模ながらクルーズ専門旅行会社を経営していてコロナ禍で色々気づかされるが「小さい」は時に「強み」となる つくづく最近そう思う。

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