乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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コロナウィルスで見えてきたクルーズ会社の理念

 クルーズ業界の雄「ロイヤル・カリビアン」が、ここにきて5/11までの運航中止を6月11まで自主的に延長、お騒がせをしたダイヤモンド・プリンセスが所属するプリンセスクルーズはCDC(米国連邦疾病管理予防センター)からの通達を受け保有する全18隻の運航中止を6月30日まで延期。※ダイヤモンド・プリンセスは8月4日出航分まで
逆説で言うと、各社概ね5/11まで見合せてはいたが、5/12以降運航再開のチャンスを伺っていた。 

クルーズ市場約40%保有するアメリカでは、株価が大暴落し失業者が増え、極めつけは外出禁止令が発令されており、伴って主要国際が殆ど運休。
そんな状況の中で、終息の目処が立っていないイタリア、スペイン、フランス、ギリシャ介する地中海やバルト海に予約されている方々が、未だにキャンセルせずに予約を継続しているクルーズ愛好家が、果たしてどれ程いるのか―甚だ疑問だ。


各船社、FCC(フューチャークルーズクレジット)という制度を使い、今年は不安なので来年に予約を切り替えて頂ければ今回のキャンセル料は次のクルーズ代金から差し引くと言う。
しかし、我々業界人はある程度理解できるが、一般のお客様にとっては「この場に及んで一旦は取消料を請求するのか」と思うのが一般的で、私共も合理的説明の限度を越えている。 


一方、何処のグループ傘下にも属さないVIKINGクルーズ社は、早々と当初から6/30迄の外洋クルーズ・リバークルーズ共に運休を発表。「お客様の健康と生命を考えて」という理由でクルーズ会社からの自主的運航中止なので取消料は発生しない。

勿論、そういう会社はお客様からみても旅行会社からみても「自社の利益優先よりお客様の安心と命が大切」の理念がはっきりしているので、当然の事ながらお客様も旅行会社も支持できるので殆どが来年の予約に振り替えてくださっている。

小生も、経営者としてある程度は経営重視をしなくてはならない場合があるが、昨今の状況下でクルーズ会社の理念が良くも悪くもはっきり見えた。 


さて、世界のクルーズ愛好家は終息後どの様な理念のクルーズ会社を支持するだろうか?
貴方なら経営に重きを置くクルーズ会社?それとも乗客の命や安心・安全に重きを置く会社?

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