乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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欧州リバークルーズのススメ セーヌ河 後編

フランスのパリ、ニース、マルセイユなどは皆さん良く耳にする観光地だが、ヴェルノン、レザンドリー、ジェヴェルニーなどあまり聞いた事がないのでは? 結論から先に言いますと、外洋クルーズもリバークルーズもあまり聞きなれない港ほど、皆さん異口同音に「小さな村…名前なんていったっけ?あそこが一番気に入った!」と仰ります。 
何故か? それは「ヒューマン・スケール」で暮らしが息づいているから、治安も良く自分たちのペースで本能のままに過ごす事ができ、教会の鐘の音色や鳥の囀ずり、あちこちの家々からの料理や森林の匂い、肌を撫でる風…五感で楽しむ事ができる時間がたっぷりあるからだ。

また日本にはないMersedes Benzの低床ミニバンが以外と安いので、私が更にアレンジしてフランス政府公認の「フランスで最も美しい村」が港の近くにある事が多く更に「美しい村」までミニバンで出かけの~びり散策を楽しんで頂いている。

モネ43歳でセーヌ河畔の小さな村ジェヴェルニーに移り住み、最初はセーヌ河支流から我が家へ引き込み河を掘る事など、相当に地域住民から反対を受けましたが、今ではパリに来たら行かない観光客はいない程の訪仏で外せない場所。


なので、パリから日帰り旅行でバスで約3時間程かけて訪れる団体ご一行様が到着する11時前後では「モネがジェヴェルニーの静寂と柔らかい光」を堪能できない。


リバークルーズは早朝には近くの港ベルノンに入港しているので、モネガーデンには開園を待って(クルーズ会社によっては一般開園より先に特別入場できる様にプロデュース)一般観光客、団体ご一行様がいない時間にゆっくり光、静寂を楽しむ事ができるのがリバークルーズの真骨頂。しかし!クルーズ会社がここら辺りの事情をどの様に考えているかがとても重要なので、私はいつも様々な細かい事(ロックを何時に通過するか等々)まで奥深くきちんと考えて、航行スケジュールを組み立てているVIKINGとUNIWORLDを厳選の上、またどこのリバークルーズ会社とは言えませんが苦い経験があるので、外洋クルーズ同様プロの目利きが重要だと考えている。


私は仕事柄何度も訪れチャンスがあるがお客様は大抵の場合はワンチャンスなので、そこは決して値段だけではなく、又クルーズ雑誌やテレビ番組では表現されていない部分をしっかり伝えている。真のクルーズ愛好家を一人でも多くつくりたいし、私の様に苦い経験をしてクルーズ離れされたくはないから。


また最近は、Mersedes Benzのミニバンで世界遺産モンサンミッシェルや、途中「フランスで最も美しい村」などにも立ち寄ったりしている。

クルーズ会社は欧米人に人気のプログラムに寄港地観光はなっているので、日本人に合う観光スタイルにアレンジしている。北海まで来たら素敵な港街オンフルール、途中のレザンドリーなどは「世界ふれあい街歩き」の様に自分たちでぶらぶら散策が楽しむ事ができる。

VIKING UNIWORLDの場合、キャビン代金のうち、食材やワインにかなりの費用を投じており、ノルマンディ料理など地方特有の料理を出してくれる日などは待ちきれない。パリ~ノルマンディ~パリ往復約600Kmの旅はバスでは体力勝負だが、リバークルーズなら全く疲れ知らずでパリまで戻る事ができる。


パリに戻る頃にはモネという一人の画家の生き様がしっかり理解もできているので、下船後私がアレンジしてご案内するモネの大作があるオーランジェリー美術館やマルモッタン美術館では皆さん「見えるもの」が違う様だ。モネと私が案内した方々にしか見えなノルマンディ地方の柔らかい光がきちんと見えている様で、睡蓮の前から動かないお客様を見ると心の底から嬉しくなる。 


外洋クルーズとは全く違うリバークルーズ、是非一度出かけてみませんか?

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