乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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コスタアトランティカからクラスター発生…どうなる!?今後のダイヤモンド・プリンセス!!

コスタアトランティカ乗組員が集団感染
県の要請に従い乗組員は下船させていないはずだった…


三菱側も下船事実を把握しており重要な問題だが、ダイヤモンド・プリンセス、グランド・プリンセスの事例でかなりクルーズ安全神話が崩壊し、再起をかけているカーニバル・コーポレーションのCEOは、グループ会社全船舶のキャプテンにこの1ヶ月何を語ってきたのか…。
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4/21(火)付けで「世界のクルーズ最新動向」をご紹介した。
世界には現在約400隻ものクルーズ船が航行し、まだ100隻以上のクルーズ船が造船所に発注されており、世間はクルーズ最全盛時代。しかし、9.11やSARSの時でさえ今日の様に、ほぼ全ての船舶が止まった事はない。 
様々なクルーズ会社が世界には存在するので再開のタイミングは各社まちまちだかクルーズ巨大クルーズ業界の雄 カーニバル・コーポレーション、ロイヤルカリビアン、ノルウェージャンクルーズラインの御三家の動向は前回お伝えしたとおりだ。 


気になるのはカーニバル・コーポレーション
ダイヤモンド・プリンセス以外にもグランド・プリンセスでもコロナウィルスのクラスターが発生し、再開に向けて長崎佐世保沖(正確には三菱重工長崎造船所香焼工場)に乗組員の感染防止の為に停泊していたコスタ・クロティエーレ社のコスタアトランティカでは、昨日報道されたように乗組員33名が集団感染。国内外の状況を鑑みて、乗組員は一切乗下船させず船内待機をしているとー報じられていたが実際には違っていた様だ。

各社運航再開の発表はしたものの、カーニバル・コーポレーションのプリンセス・クルーズだけは、CDC(米国疾病管理センター)からの通達により6/30までの運航停止が命じられ、とりわけ日本発着のダイヤモンドプリンセスに限っては、今夏のハイライトであった8/4発「日本の夏!竿燈・ねぶた・よさこい・阿波おどりに沸く日本周遊クルーズ」までが運航中止に。

その後は、8/15発「熊野大花火と夏の龍馬の夢の跡巡り」があるが、これはつい先日熊野花火実行委員会が今年の熊野花火大会の中止を発表したばかりなので、これに伴い運航再開は早くても9/1以降となるのではないか・・・

少々生臭い話だが、運航再開とは言ってもクルーズ会社の利益確保の為の経営の為。
目下、国は来年にまで延長した東京五輪を確実に開催するために、厚生労働大臣、各都道府県知事が陣頭指揮をとりクラスター封じ込め、感染拡大防止に限界まできている医療現場の方々、全国民が取り組んでいる最中。 


コスタアトランティカ、ダイヤモンド・プリンセスのクラスターの記憶が強烈に残る中で、果たして懸命な努力で未だ感染者を一人も出していない岩手県知事、懸命な努力でやっとオーバーシュートを抑え込んだ北海道知事はじめ、各都道府県知事がダイヤモンドプリンセスの入港を県民感情鑑みて許可を出すだろうか?甚だ疑問だ。 

乗客、乗組員、神奈川県関係者はじめ、多くの関係者があれだけ苦しんだ悪夢の航路に類似する「東南アジア大航海16日間」も10/1には控えている。


まだまだクルーズは先の長い成長産業だ。急いては事を仕損じる。
ダイヤモンド・プリンセスに限っては同じ轍を二度と踏めない。 


クルーズ振興と共に地方創生…海洋国家日本には無限の可能性がある。 
クルーズ会社任せにするのではなく、一刻も早くWHO、CDC、クルーズ本社運航責任者そして日本政府と共に、「日本近海におけるクルーズ再開」に関する会議を、Zoomミーティングでも結構なので開催する必要がある。 


日本の近海の美しい風景を、今後安心して国内外の方々に堪能して頂きたいクルーズ愛好家の一人として、切にお願いしたい。

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