クルーズ手配歴30年・乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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アイガー山麓で暮らす様に旅をする〜スイスパスで巡るグリンデルワルト滞在2026〜

クルーズアドバイザー加藤広明

〜序章〜 


旅には、名所を訪ね、景色を見て、次の目的地へと移動していく旅があります。

けれど、私が長年スイスを訪ねる中で、いつしか惹かれるようになったのは、それとは少し違う旅でした。

一つの土地に腰を据え、その土地の時間の流れの中に身を置くこと。

朝、カーテンを開けて山を見る。 

パン屋まで歩く。

列車に乗って隣の谷へ出かける。

夕方になれば、また同じ山を眺めながら帰ってくる。 


観光地を「見る」のではなく、その土地でほんの少し「暮らしてみる」。

今回の舞台は、スイス・ベルナーオーバーラント地方、アイガーの麓に広がる村、グリンデルワルトです。 

ここへ私は、もう何十年と通ってきました。

初めて訪れた頃から、山の姿そのものは変わりません。しかし鉄道は進化し、ゴンドラは新しくなり、村の暮らしも、観光のあり方も、そして世界も大きく変わりました。

それでも朝になれば太陽は山肌を赤く染め、谷には教会の鐘が響き、斜面では牛たちが草を食む。

その変わらない営みの中に身を置くと、旅を始めた頃の自分と、今の自分とが、どこか一本の線でつながっているように感じます。  

今回の旅のテーマは、

「アイガー山麓 暮らすように旅をする」

そして、もう一つの主役がスイスパスです。

決められた観光バスで巡るのではありません。

今日はどこへ行こう。

天気が良ければ山へ。

少し雲が出れば列車で別の町へ。

途中で気になる場所を見つければ、そこで降りてみる。

鉄道、バス、湖船を自分たちの足として使い、スイスという国そのものを感じていく。

この自由さこそ、滞在型の旅のおもしろさだと思っています。

これから何回かに分けて、グリンデルワルトでの日々、山岳鉄道、村の暮らし、食、環境、酪農と観光、そしてスイスという国の仕組みまで、私自身が歩き、見て、感じたことを綴っていきたいと思います。

単なる旅行記ではなく、

「なぜ、この村に何度も帰ってきたくなるのか」

その答えを探すシリーズになればと思っています。

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