乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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コロナ禍で台頭したきた バイキング リバークルーズ  第4話印象派モネの足跡をセーヌ河に訪ねて

第4話 印象派モネの足跡をセーヌ河に訪ねて  

 そっと教えます・・・
何処の旅行会社企画にもない、パリとフランスの秘密の場所と旅を、同じ旅費で2倍楽しむ方法。それは…
誰でも良いので、一人の人物から見たその地域と足跡を辿る方法


 例えば今放送中のNHK大河ドラマ「麒麟が来る 斎藤道三、織田信長、それとも明智光秀…誰を中心にその土地の風景を見るかで「テーマを持った人だけ」に全く違った景色に見えてきてくる。沢山の角度、人物から企画をした方がより魅力的なツアーになると思いがちだが、あえて絞る。すると、結果的に全てが繋がってきて自分自身の解釈の「旅の物語」ができる。


 また「秘密の場所」とは、今回の第4話に限った事ではないが、ガイドブックに掲載されている人だかりの観光名所ではなく、その土地の「生活圈」を静かに訪れ、「生活圈」から歴史的に極めて価値の高い場所を見る。同じ航路を何度も案内し、お客様の反応や旅を終えた後のご感想から辿り着いた「旅づくり」をする上での「軸」となるもの。


 今回のバイキングセーヌ河クルーズの場合は「印象派の巨匠モネ」とモンマルトルの丘の「サクレクール寺院の影」ができる場所に焦点を合わせて、セーヌ河をパリ~ノルマンディ地方までクルーズする事お薦めしたい。


 セーヌリバークルーズはエッフェル塔にほど近い「自由の女神」近くから出航し、北海への注ぎ口で「日の出印象」の舞台オンフルールで折り返す、往復約600kmのクルーズだ。



Paris and the Heart of Normandy Itinerary from Viking River Cruises


 では、何故モンマルトルの丘「サクレクール寺院の影」ができる場所が秘密の場所かというと…ピカソ、ユトリロが集った「ラパン・アジル」、ゴッホ作品「タンギー爺さん」、ルノアール、ゴッホが題材にした風車「ムーラン・ド・ラ ギャレット」、マネ、モネらが未だ「印象派」が確立されていなかった時代に集った「カフェ・ゲルボア」などが目白押しだからだ。

 しかもこのあたりは、忙しくパリ市内をバスで駆け巡る団体御一行様は、時間行程かしてまず訪れていない。サクレクール寺院の影ができる場所即ちパリ18区の生活圈こそが、印象派らの原点なので、旅の物語はここから。
 第5話でご紹介するが、ゴッホらは強い強烈な光と色彩を求めローヌ河沿いに南仏プロヴァンスへ、対象的にモネは柔らかな光と影を求めてセーヌ河沿いにノルマンディ地方へと各々が旅立つ。 


 セーヌ河はパリからノルマンディまでの間6つのロックを通過し水位を徐々に下げていく。途中、モネの代表作であまりにも有名な「睡蓮」の舞台となる「モネガーデン」には早朝にはバイキングはベルノン港へ入港しており、ゆったり朝食を召し上がってからモネの庭へと。特筆したい点はバイキングはこのあたりにはコネがあるので、一般開園10:00より1時間早い9:00に入園させてくれる。何度も色々な時間帯にモネガーデンに訪れたが、パリモンマルトル18区にしろ、モネの庭にしろ団体御一行様が未だ来ていない「静寂」な雰囲気でないと本当の良さが解らず、ただ「訪れた」だけになってしまい感動はない。 
 感動は、早朝入場するとモネがこだわり続けた「光」しかも朝の柔らかな光をモネが造り上げた池にキラキラと光る光景が見られる。

この静寂な中で一人静かにモネに心を寄せて本物の「光」を現場で見てから、クルーズ最終日に訪れるパリのセーヌ河畔にあるオーランジェリー美術館の、モネが人生の集大成とも言うべく「睡蓮」の連作を鑑賞すると、肉眼で見るのとは違い「心で観る」ので感動が違う。間違いない。


途中、ルーアンからは港から徒歩でモネの連作「大聖堂」や少し足を伸ばしてミニバンなどチャーターし世界遺産モンサンミシェルにも出かけている。 

個人的には歴史的に価値の高い、タペストリーがあるバイユーや第二次世界対戦の終結への突破口となったノルマンディ上陸作戦が決行されたポイントと、現代の平和の為に多くの御霊が眠る米軍英霊墓地に行くと更にこの旅が価値の高いものになるであろう。

問い合わせはinfo@tourstation.jpまで「セーヌ河クルーズ問合せ」とー

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