乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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今後のクルーズ再開の見通しについて その②

  クルーズ業界の雄 御三家「カーニバルコーポレーション(以下カーニバル)」「ロイヤルカリビアンインターナショナル(以下RCI)」「ノルウェージャンクルーズライン(以下NCL)」は、当初5月には再開する旨発表して以来、これで何回目の再開延長だろうか…
 
 此れからベストシーズンを迎えるアラスカクルーズをNCLが9月末まで運航中止を発表してきた。

 アラスカクルーズは、『アメリカワシントン州シアトル発』または『アラスカ州ウィッティア発』または『カナダバンクーバー発』。 
 NCLが運航中止した今回の理由は「乗客、乗員はじめ各寄港地の住民全員の健康と安全がNCLにとって最優先事項」
私が何を言いたいか…
「各寄港地の住民全員の健康と安全」の文言が加わった事。 


 アラスカクルーズは2つベストシーズンがある。
ひとつは、7月8月の真夏のバンクーバー又はシアトルからスキャグウェイ、ケチカン、ジュノーを7泊8日で巡る。

 もうひとつは、9月第1週~第2週にアンカレッジから入り、マッキンレー国立公園、デナリ国立公園、タルキートナなど、ツンドラ(永久凍土)の苔が真っ赤に燃える様な大地、ポプラが黄色に染まる一瞬の秋に、プリンセスはじめクルーズ会社お抱えの国立公園内のロッジ、アラスカ鉄道にクルーズ専用列車が連結され、4泊5日の「鮮やかな色彩のアラスカ」を列車とロッジを楽しんだ後、ウィッティア南からバンクーバー、シアトルへ7泊8日クルーズする。

 この2コースの7月~9月第2週までが、NCLのみならず各クルーズ会社の北米東海岸の十八番。 


 クルーズ御三家の1つNCL(リージェント、オーシャニア、ノルウェークルーズ等)が全て9月末まで上記の「各寄港地の住民全員の健康と安全」を理由に運航を中止したと言うことは、追随してカーニバルやRCIはじめ、各クルーズ会社も中止してくることは容易に想像がつく。即ち今年のアラスカクルーズ配船している約50隻前後のアラスカクルーズは今年は全て運航中止となるだろう。


 北米、特にシアトルがあるワシントン州はあまり報道されてないが、警察も撤退するほど、治安がかなり悪化している。アメリカは今、コロナウィルスも勿論だが、加えて人種間問題でかなり治安が悪化している為、今後9月にベストシーズンを迎えるニューヨーク、ボストン発カナダケベック着のニューイングランドも恐らく…。 

 
今後は、EUが今後今年の秋~冬にかけて第二波、第三の波に呑み込まれない様、本気で封じ込めをはかる覚悟ならば、地中海も此れから各クルーズ会社よりむしろ、港周辺の地域住民からの抗議でEU各国も動かざるを得ないであろう。クルーズ専門会社としては考えたくもない話だ。 
 しかし、悲観的でも希望的でもいけない。経営者は現実的な事を見極め舵をきらなくてはならない。 


今後のクルーズ再開の見通しについてその③へ続く

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