乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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今後のクルーズ再開の見通しについて その①

 日本も地中海も、世界のクルーズエリアのベストシーズンを迎えている。
クルーズ愛好家の方々にはとっては「いつ、クルーズ船は再開するのか?」と、そろそろ気になり始めてきた頃。
時々刻々と変わる再開は下記のサイトでABC順で掲載されている。
Cruise line.com のCruise Lines Announce returns to Sailing Dates


 結論から先に申し上げるとどのクルーズ会社もほぼ再開のスタンバイができている。
諸条件が揃うのを今か、今かと待ちわびている状況。
では諸条件とは何か?


①欧米豪の国際航空会社の再開 
世界のクルーズ市場の8割は欧米豪。地中海、バルト海、日本近海にしろ彼らが市場に戻らない限りは再開は難しい。下記にある様、欧米豪の(旅行会社パンフレットではなく)クルーズ会社の公式HPやパンフレットはキャビン代金とクルーズ専用のSpecial Air Fare(特別航空運賃)が記載されている。従って欧米豪の国際航空会社が何時から再開するのか? いくらクルーズ熱烈な愛好家でも「泳いで出航港」まで行くわけにはいかないですから。
 特に日本市場は今回に限った話ではないが、9.11 SARS 東日本大震災と災害が発生すると、世界中でも最も用心深い国民で一番最後まで予約が戻らないので、日本発着外資系クルーズには日本市場はあまり期待はできないのではないかと思う。(事実日本発着の2020年10月ポナン、ホーランド、2021年クリスタル・エンデバーなど気の利いたクルーズ船が安心の日本周遊するが、8割程予約はあるが日本人の予約は殆ど入っていない)  


②入国制限の緩和 
現在日本は米国はじめ111ヵ国の国や地域に対し入国制限を行っている。 
同時に日本も諸外国から入国制限が課せられている。相互間での出入国制限が解除される事は、絶対条件。 


③ワクチン開発、検疫、医療体制 
今後港での検疫、健康検査はこれ迄以上に厳しく行われる。PCR検査証明書が必要か否か、港でのPCR検査、万一羅漢者が出た際のクルーズ会社と港の対応など、まだ航空会社各社、IATA等も具体的な要項が公表されておらず、クルーズ業界も急がれるところ。クルーズ船内には船医がいるが、船内にてワクチン使用が常態的に認められるのかー。 



 あとは個人差がかなりあるが「お客様の乗りたい!」と言う気持ちも重要。 
これ迄の様に満室にはせず、クルーズとしてのソーシャルディスタンスが出き、予約人数も半分程度に制限してくるかと思う。
 しかし、乗組員数は減らす事はないので、乗客人数:乗組員人数は船内でのサービスレベルに直結するのて、今後暫くは乗組員比率が上がるので、再開した際にはサービスレベルはこれ迄以上に良くなる事は予想される。 


つまるところ、概ね各社8月を目処に再開を予定しているところだが、安心して安く乗りたいと2021年のかなり安い条件が出始めており、少し今週から問い合わせの対応が忙しくなってきているのも事実だ。

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