乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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土壇場のクルーズ業界だから見える各クルーズ会社の資質

クルーズ格付誌やクルーズ雑誌では解からない
土壇場のクルーズ会社の違い



どんな物事や人物も、「土壇場」になって初めてその本質が解る。


順調、良好な人間関係の時には、友人、知人、取引先も「本質」はなかなか解らないもの。もちろん、各クルーズ会社とも、これまで何ら問題なく良好な取引をしてきた。


しかし、日本政府として緊急事態宣言を発令や海外への渡航中止勧告、また地中海、アラスカ、バルト海などの沿岸海域国が、日本人はじめ多くの国の人々の入国制限を課している状況の中で、来月下旬に地中海やバルト海等へ予約を入れている方々が国の勧告を受けてキャンセルしたい意向を示す中で、各クルーズ会社の対応には開きが出てきており、そのクルーズ会社の財務体質や本音がはっきり見えてきた。 


あっては欲しくないが、機械モンなのでエンジンや電気系統トラブル、天候、気象条件によるトラブルに巻き込まれる事は、これまでの24年間900日のクルーズ添乗の中で勿論ありました。そのような現場でのトラブル発生時や、今回のような非常事態の時には、明確に「本音」「財務体質」の違いが出てくる。 


クルーズ格付誌や旅行会社クルーズパンフレット、クルーズ雑誌の★の数や得点数などとは、全く異なる所感を今回改めて持った。 

クルーズ市場No1のアメリカは外出禁止礼が出ている最中。フライ&クルーズで地中海、バルト海などへ予約入れている方々も「命」を守る為、また下船帰国後の家族、地域、国家に対し迷惑行為にならないように、予約をキャンセルされる方々はかなり多い。 


このキャンセルに対するクルーズ会社の対応による違いにかなり差がある。 
・来月5月でさえ未だに出航させるか否か明確にしないクルーズ会社
・国の要請に従い渡航を中止しても通常どうりキャンセル料金を取るクルーズ会社
・出航の24時間前ギリギリまでキャンセルが可能なクルーズ会社 


クルーズ会社も経営難に陥り、可能性があるのであれば当然出航させたい気持ちは、私も経営者なので十分に理解ができる。 


かつて16世紀、世界中を襲ったペスト大流行時代とは違い、何億という人々が国際線やクルーズで国家間を移動する時代。
自らの会社経営の事だけを考えるのではなく、先ずは国家間の人の往来を止め、世界中で1日も早い終息に共同歩調させる会社が、真の5つ★のクルーズ会社だと思う。

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