乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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VIKINGドナウ中欧5ヵ国X'masマーケット マリア・テレジアの足跡を訪ねて ~スロバキア・ブラチスラバ編~

私は1966年生まれ。私より先の時代の方々は「チェコスロバキア」と習った記憶ですよね。
又バルカン半島などもルーマニア、スロバキア、ブルガリア、セルビア等も「ユーゴスラビア」と習ったはずですよね。


同じスラブ民族ではあるものの、双方共に最初は別々の独立した国々、しかしチトー大統領などの強いリーダーが登場すると広域的に同じ民族で統治され「ユーゴスラビア」として纏まるものの、ガヴァナンスする強烈なリーダーがいなくなると、バルカン半島は長く辛い同じ民族の内戦が繰り広げられ、現在の様、モンテネグロ、クロアチアなどそれぞれが独立状態に落ち着き、東欧ドナウクルーズや、東アドリア海クルーズもできる有難い平和な時代に。本題からそれたが「スロバキア」と「チェコ」はベルリンの壁崩壊の東西冷戦終結後、社会主義体制から脱却し直ぐに1989年「チェコスロバキア連邦共和国」として誕生。
しかし僅か3年後の1992年、政党が変わるやいなや再び分離。その間僅か半年。
バルカン半島の様な血生臭い内戦も、今迷宮入りしているブリグジット(英国EU離脱)など、諸外国に心配や迷惑をかけずにすんなり分離した「チェコ」と「スロバキア」。
故に「ビロード離婚」などと言われる由縁。 


お客様はどの様な印象を持ったか分からないのですが、「マリア・テレジアの足跡を訪ねて」のコンセプトどうり、東方異教徒に陥落した「ドナウの真珠」と称されるブダペストを無念の思いでブラチスラバまで引き下がり、ブラチスラバ城はブダペスト王宮程の感動はないかもしれないが、ブラチスラバ城に長きにわたり拠点とし、ブダペストを再び取り戻すチャンスとタイミングの戦略を若干24歳にしてしかも初の女性としてハプスブルク大国を、率いる決意は並々ならぬものだったとブラチスラバ城からドナウ圏を一望すると見えないものが見えてきた。

またマリアテレジア筆頭に、ハプスブルク歴代の戴冠式を行った聖マルチン大聖堂も非常に地味ではあるが、戴冠式の際にマリア・テレジアが通った場所が「王冠」として石畳に埋め込まれてまでも示しているので、歴史的には極めて重要な「王の道」であり、教会だと思う。しかし、寄港地観光では立ち寄らないが「マリア・テレジアの足跡を訪ねて」がテーマである以上「王の道」をたどり若干24歳にしてハプスブルク女帝となるための戴冠式の場所をご案内しなくてはケジメがつかないと思っている。

またVIKING船内では、ディナー後にブラチスラバのアドヴェント聖歌隊の方々が乗り込んできて下さり、スロバキアの民族の歴史と平和の尊さを若い方が語りながら、X'masソングを披露頂いた一時は流石、VIKINGならではのプロデュースだ。

又これ迄に東方正教会圏の、様々なX'masマーケットを訪れたが良く旅行会社ポスターになったり、X'masマーケットガイドブックの表紙を飾るニュルンベルク、ウィーンなどの大きなクリスマスマーケットよりブラチスラバやクレムス、パッサウといった少し規模は小さいクリスマスマーケットの方が「クリッペ」(イエス生誕シーン)などがちゃんと子供たちに解る様につくられて、あまりコマーシャライズされてなくお客様にも実際にご好評だ。これ等もパンフレット、テレビだけ見ていては解らないですね。

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