リバークルーズ セーヌ河とモネの庭 その①
フランス北部のジヴェルニーにある「モネの庭」へは、睡蓮咲くこの初夏の季節に毎年出かけている。
名古屋市美術館開館30周年記念「モネ それからの100年」が開催されている事もあり、これまで幾度もセーヌ河リバークルーズを「モネの足跡を訪ねて」と題して出かけているので、セーヌ河リバークルーズの魅力と共に「モネの足跡」をシリーズでご紹介します。
モネの人生はセーヌ河とノルマンディの柔らかい光と共にあった。パリ18区「モンマルトルの丘」にあるパリ市民の心の拠り所“サクレクール寺院の影ができるところ”―そこが生粋のパリっ子に言わせると「本物のパリ」と。
そのパリ18区こそが、モネ、ルノアール、ゴッホ、ピサロ、シスレーら後の「印象派」と呼ばれる若き画家が集い、新たなる絵画への挑戦が始まった場所だ。サクレクール寺院から北側には殆どの観光客は行かないが、実はルノアール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」やゴッホ「モンマルトルの風車」「タンギー爺さんの肖像」ピカソが恋人と下宿していた通称「洗濯船」、若き画家が集い談義した「オ・ラパン・アジル」(今は素敵なシャンソニア)などの縁の場所が徒歩圏内に沢山ある。
しかし団体御一行様はルートが違うので、殆ど観光客はおらず静寂さもあり、個人的にも大好きなパリ18区―
セーヌ河と共に生きたモネを知るには先ずは旅の始まりはパリ18区のしかも「サクレクール寺院の影ができるところ」から旅を始めないとケジメがつかない。
次回に続く・・・