乗船日数1000日のクルーズアドバイザーブログ

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〜スイス アイガー山麓グリンデルワルドで暮らす様に旅をする〜 ミューレン編


グリンデルワルド村内だけでも軽く一週間は楽しめる、新田次郎氏の「アルプスの谷、アルプスの村」が沢山ある。
添乗ではなくプライベートで一ヶ月ほど滞在して、一度じっくり巡りたいと思っている。 


今日はグリンデルワルドにほど近いミューレンへ。
写真は氷河の置き土産とも言うべきV字谷。氷河が移動する際に抉りとって出来た谷。 
グリンデルワルドは皆さんユングフラウヨッホ一極だが、僕はこうした人里にゆっくり訪れた方が、遥々日本から時間とお金をかけて訪れる価値が余程あると思う。 
何故ならば、人里離れたアルプスの人々の暮らしに触れることができ、アイガー、メンヒ、ユングフラウの山々が一望して人混みもなくゆっくり楽しめるからだ。  


ミューレン鉄道でヴァイターレッグで途中下車すると一軒の酪農家がある。 
此処では毎日、チーズやヨーグルトを作っていて勿論訪れた観光客にも小売販売もしてくれる。 
此処まで来ると観光客は一人もおらず、アイガー、メンヒ、ユングフラウの大絶景を独り占めして、ゆっくりヨーグルトも食べる事が出来る。 

 

ミューレンからはグリンデルワルド村からは見えない、アイガー西壁やユングフラウの鞍部、メンヒが一望。観光客でごった返すユングフラウとは全く違い、ゆったり時間に追われる事なく大絶景をお楽しみ頂ける。 
滞在型でなければこうした「名を取るより実を取る」こうした「隠れ里」には訪れる事は出来ない。


また、何十回と訪れているので添乗員同行だとダイヤも頭に入っているので列車も間違う事なく、効率の良い1日をお過ごし頂ける。
効率良く村や谷を巡り余った時間で各々のスタイルで再び自分らしい滞在型の時間を過ごして頂くことも可能。 


今週末、10/8スイス アイガー山麓グリンデルワルドで暮らす良く旅をする 2023年帰国報告会を開催 
巷の旅行会社企画に飽きてしまった方やスイス文化に関心ある方は是非、お気楽にご来遊下さい。 

〜スイス アイガー山麓グリンデルワルドで暮らす様に旅をする〜レマン湖畔編

創業間もない頃は、滞在型とは言ってもグリンデルワルドとツェルマット各々3泊ずつだった。 
しかし、スイスのほぼ中央にあるグリンデルワルドに一週間、クルーズ同様一度シャレーにチェックインしてしまえば、後は“荷造り荷解き”を繰り返す事なく「ハブ&スポーク」の様にグリンデルワルドを中心に、スイスパスを使って様々な場所へ出かけた方が効率良く広い範囲の様々な場所へ行け、又チェックインチェックアウトを繰り返さないクルーズコンセプトと似ているので、スイスとは言えどもクルーズ専門会社の弊社のお客様にはぴったりの企画。
これもグリンデルワルド在住30年以上の長らくパートナーを組んで頂いている日本語観光案内所安東ご夫妻のアドバイスによるもの。 


今年は残念ながら天気が良くなかったので、写真は昨年2022年のフランスとスイス国境のレマン湖畔。  


グリンデルワルドをハブ滞在にすれば、フランス、イタリア、オーストリア、ドイツとの国旗まで鉄道による「移動」そのものを楽しみながら異なる文化、風土の場所へ出かける事も可能だ。   


ワイナリー「Domaine Bovy」のオーナーBovyと

フランスとの国旗、レマン湖畔には僕の大切な友人Bovyさんがいる。 
4代にわたりレマン湖畔でワインづくりに専念しているDomaine Bovyのオーナーだ。 
十年以上前に「旅づくりの職人」としての腕を磨きに、僕一人スイス全土をくまなく巡り、レマン湖畔の葡萄刈り取りが終わった「収穫祭」の日に運良く偶然にラヴォー地区を訪れ、Bovyさんと知りあった。 
昨今は来日の折には、弊社にもお越し頂きワインや日本酒を酌み交わす間柄。  



『家庭画報2023年3月号』には、「絶景スイス鉄道の旅」と題した特集でもボビーさんのワイナリーが掲載されている。 
レマン湖畔・ラヴォー地区の約7Kmほどの斜面に、「シャスラ」という白ワイン用の葡萄畑が広がる。 
この斜面の石垣や雄大な風景楽しむには、ミニ列車を貸切乗車し、葡萄畑の様々な区割りを、「テロワール」(土質の違いによるワインの味の違い)や、かつて地中海から南フランスローヌ河を遡りローマ人らが「ワインづくり」の技術、文化をこんなスイス奥深くまで持ち込みローマ文化圏を築き上げた事など紹介。  


ボビーさんのワイナリーはレマン湖畔の高台にあり、レストランからは対岸のフランスアルプスの山々も楽しみながら食事も出来る。 
しかし、私達が訪れる9月第3週はラヴォー地区の学校も休校にして家族、親戚、友人…吊てという吊てはみんな集まってもらって葡萄刈り取りの真っ只中。
なのでレストランなどとても手が回らないので絶景の場所を開放してくれ、加えてシャスラ、ピノ・ノワールなど異なる種類の葡萄、異なる樹齢の葡萄の木のワインを何と4種類もテイスティングさせてくれる。
このプログラムは結構な値段だが、ボビーさんが来日した時にはTOUR STATIONがもてなし…持ちつ持たれつの友人関係故に好意でもてなして下さる。 


    

写真は今年3月、ボビーさんが遥かレマン湖畔からシャスラを持参して下さり、ボビーさん友人のローランさんと犬山城下町奥村邸で開催した時のイベント。 
終わったあとは勿論、寿司 天麩羅など日本料理でおもてなし! 


こうしたスイスと日本文化もご紹介するイベントも開催しています。 
今週末、10/8は「スイス アイガー山麓グリンデルワルド滞在型 2023年帰国報告会」開催します。
スイス文化にご興味あればお気楽にご来遊下さい。 


〜スイス アイガー山麓グリンデルワルドで暮らす様に旅をする〜 フィルスト編


ニュージーランドやカナダも山岳観光を楽しめる。
しかしスイスが他国と異なる点は、麓から山頂までゴンドラ、ケーブル、登山鉄道といった山岳交通機関で「ひょぃっと」上がれる点。 


これらの山岳交通機関も、スイスパスがあると無料もしくは50%や25%割引などかなり割安で楽しむことが出来る。 


グリンデルワルド村に到着した翌日は、先ずはスイスフランや乗り物など慣れて頂くために、裏山のFirst(独フィルスト)にゴンドラで上がる。 
2回駅を経由し、その都度に角度が変わり標高も上がるので、グリンデルワルド村からは見る事が出来ない氷河群やフィシャーフォルナー、アイガー、メンヒ、ユングフラウなどのベルナーオーバーランド三山が、山頂まで楽々上がって一望できる。 

 

高山植物とアルプス写真撮影講座を開催したり、山頂から約1Kmほどプチハイキングを楽しんだり、山々の説明をしたりして12:00頃には一度山頂で解散。 
出来るだけ十人十色の「私流グリンデルワルド」をお楽しみ頂きたいからだ。 


解散後は、ハイキングが好きな方は更に奥の「バッハアルプゼー」まで、そしてゆったり過ごしたい方は展望レストランでビールや郷土料理「ロシュティ」を食べたり、早目にケーブルで下山してグリンデルワルドの町外れでゆっくりしたり、更には他の山岳交通機関で別の山々へと、この旅の醍醐味は「私流グリンデルワルド」が自らの意思で作り上げることが出来ること。
こうした個人型旅行が楽しめる添乗員同行ツアーは、国内にはなかなか無い。   

スイスの有り難い事は、標高が3,000m超えようが、山岳交通機関で上がった絶景ポイントには必ず展望レストランがあること。そこの地域伝統料理をビールやワインとともに楽しむ事が出来る。 
また、シャレーからサンドイッチなど持参し、気に入った絶景ポイントでピクニックスタイルでも楽しむ事が出来る。
時間に追われない、滞在型ならではの過ごし方。   


ちなみにスイスは永世中立国。故に、かつては各家庭で有事に備え、チーズやジャガイモなど保存食保持が義務づけられていた。ジャガイモを刻んでこんがり焼いたロシュティ(写真)、保存で硬くなったチーズを白ワインで溶かして食べるチーズフォンデュやラクレットなどが「永世中立国が故に生まれた伝統郷土料理」という事は意外と知られていない。  


此れから少しづつご紹介させて頂きますが、日本同様に資源を持たない小国スイスならではの持続可能なスイスモデルが現代の観光立国スイスの礎となっている。 


今週末、10/8(日) 2023年スイス滞在型 帰国報告会を開催。スイス文化にご関心ある方はお気楽にご来遊下さい。