アフターコロナ、日本各港でクルーズ船誘致の活動が活発になってきた。
そんな中、四日市港客船誘致協議会(三重県クルーズ振興連携協議会)主催で「クルーズセミナーin四日市」と題した、四日市港やクルーズを愛する市民対象のセミナーを開催頂きました。
私どもクルーズ業界にとりまして、港湾側から地域市民と共にクルーズを盛り上げよう!とする動きは、これ程有り難い事はありません。
私からは「始めてのクルーズ、失敗しない上手な予約のコツと乗船後120%楽しむ方法」。
郵船クルーズ大石様からは「今こそクルーズ クルーズ船の選び方と日本船の魅力」と題して講演。
約80名ほどの市民がお越しになられていましたが、こうして講演をするとその地域の港湾関係者及び市民の方々の「熱量」が直ぐに伝わってくる。
講演会スタンバイも完了し、開催時刻まで少し時間があったので、お早めにご来場された方々と雑談。
「クルーズは始めてだが、ワクワクして今日来た。」
「外資系クルーズと日本系クルーズの違いが良く解らないで…」
中には、既に世界一周をご予約済の方まで、実に幅の広いクルーズにご関心ある方々ばかり。
俄然、私も講演前にボルテージが上がってきました。
コロナ禍中は観光立国目指す我が国も将来の方向性を示す事は出来なかったが、実に4年振りに新たな「観光立国推進基本計画」が全閣僚会議を経て、2025年迄の方向性や目標が示された。
訪日クルーズ250万人、受入港現在の67港から100港へ…など、具体的な定量目標も掲げられた。
「観光立国推進基本計画」は約100ページに亘るが、ツーリズム産業に身を置く以上は必ず目を通している。
小泉政権時に観光立国宣言が打ち出され以後、総理大臣が座長での全閣僚会議が開催されるように。
以前、観光庁長官室にて意見交換させて頂く機会に恵まれたことがあるが、観光庁長官としては全閣僚会議だけあり胃が拗れるほど厳しい会議だと仰っていた事は忘れられない。
「観光立国推進基本計画」の指針を受けて、全国地方運輸局が中心に各エリア会議が開催される。
小生も少し携わらせて頂きましたが、最も重要な事は会議の開催やフォーラムの開催や回数ではない。国、その地域、組織のリーダーの情熱、パッションが最も重要。
四日市商工会議所にあれだけ多くの方々がご参集されたのも、各々のリーダーの情熱によるものであったと確信している。
此れから様々なエリアでクルーズ受入港を現在の67港から100港に増やす動きが活発になる。「クルーズ振興における地方創生」は地方振興の切り札にきっとなる。
海洋国家日本、観光立国目指す我が国にとって、今は千載一遇の好機。
地域、立場を越えて「クルーズ振興における地方創生」を実現していきたい。